『UiPath Studio X』を利用して、あるCSVファイルの値を別のExcelファイルに転記する、という設定を行う機会はよくあると思います。
この時、デフォルトの設定のままではCSVデータを転記した際に文字化けが発生することがあります。
その対策について説明します。
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Contents
テストケース:kintoneのエクスポートCSVのデータを集計用Excelに転記する
例えばこんなケースを考えてみました。
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『UiPath Studio X』で設定したフロー
上記のテストケースを『UiPath Studio X』で自動化する場合、以下のようなフローが考えられます。
1)kintoneにログインする。
↓
2)該当の営業管理アプリのデータ書き出し画面へ移動する。
↓
3)CSVダウンロードを取得する。
↓
4)CSVデータを集計用Excelの該当シートに転記する。
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このフローの中で、
4)CSVデータを集計用Excelの該当シートに転記する
という部分は、『UiPath Studio X』上で下図のように設計しています。
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①:[Excelファイルを使用]のカードで、『集計用ファイル.xlsx』を開くよう設定する。
②:[CSVを読み込み]のアクションで、『kintone_export.csv』のデータすべてを、『集計用ファイル.xlsx』のシート[CSVデータ]に転記するよう設定する。
③:最後に『集計用ファイル.xlsx』を保存する
フロー的にはこれで間違いないのですが、これを実行すると…
『集計用ファイル.xlsx』のシート[CSVデータ]に転記したデータが文字化けしてしまいました。
こうなってしまった場合の対策について説明します。
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対策:[CSVを読み込み]のアクションのプロパティを設定する
今回のケースでの文字化けの原因はエンコード方法の違いによるものです。
[CSVを読み込み]のアクションを実行する際のエンコード方式は、プロパティで設定変更ができます
※デフォルトでは【UTF-8】で読み込むため、日本語部分の文字化けが発生します。
これを【Shift_jis】に変更することで改善が見られます。
CSV読み込みのエンコードを変更する手順
・[CSVを読み込み]のアクションを選択した状態で、右上の【プロパティ】をクリックします。
・プロパティの[エンコーディング]の【+】ボタンをクリックし、選択肢から[テキスト]を選択します。
・表示される[テキストビルダー]に【 Shift_jis 】 と入力し保存します。
以上で設定は完了です。
対策後の動作確認
エンコードの設定調整を行い、再度フローを実行すると・・・
文字化けが直りました!
まとめ
分かってしまえば単純な設定ではあるのですが、私は最初つまづいてけっこう悩みました・・・。
お役に立てば幸いです。
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